四元素とは、古代ギリシャの哲学者が考え出した、世界を構成する基本的な物質は「火」「空気(風)」「水」「土」だとする概念です。
古代ギリシャやローマ、イスラムで浸透しており、18世紀~19世紀までヨーロッパで広く支持されていた考え方です。
プラトンやアリストテレスという名前を聞いたことがあるかと思います。原型をまとめたのがエンペドクレスでそれを受け継ぎながら洗練させ、進化させていったのがプラトンやアリストテレスです。
生かしたいエレメントや抑えたいエレメントの調整に天然石(パワーストーン)を活用できます。
四元素(エレメント)とは?
四元素(エレメント)は単独で存在するだけではなく、互いに影響し合いながら調和を保っています。
単なる物質としてではなく、象徴する性質やエネルギーで自然界の出来事から人間関係までさまざまな現象を説明する考え方です。

ゲームやファンタジー小説、タロットや占星術、錬金術にも関係する四大エレメント、カッコいい!…錬金術かぁ…いいなぁ…

錬金術は夢があるね!賢者の石とかエリクサー(不老不死になる薬)とかはゲームにも出てくるから聞いたことある人は多いかもね。
四元素と天然石(パワーストーン)
| 四元素 | 対応する天然石 |
|---|---|
| 火 | カーネリアン、ガーネット(赤系)、サンストーン、シトリン、ストロベリークォーツ、ペリドット、ルビー |
| 風(空気) | アメジスト、オパール、サファイア、ターコイズ、パライバトルマリン、フローライト、ラピスラズリ |
| 水 | アクアマリン、クンツァイト、タンザナイト、パール(真珠)、パープルマイカ、ブルートパーズ、ムーンストーン、ラリマー、ローズクォーツ、水晶(クォーツ) |
| 地(土) | エメラルド、オニキス、グリーンガーネット、ジェダイト(翡翠)、スモーキークォーツ、タイガーアイ、トルマリン、ヘマタイト、モスアゲート、レッドファントムクォーツ |
複数の元素に関連を持つ天然石もあります。
バイカラー(2色)、トリカラー(3色)、パーティーカラー(多色)のもの、アレキサンドライトのように色が変化するもので、アメトリンやトルマリン(複数色)がこれに該当します。
四元素(エレメント)で天然石(パワーストーン)を選ぶには?
- 瞑想時に使用
対応する天然石を近くに置いたり、手に持つことでその元素(エレメント)の特性が活性化されます。
例えば「火」の天然石を持つことで行動力が磨かれ、「水」の天然石を持つことで癒し効果が得られます。 - アクセサリーとして身に着ける
ブレスレットやペンダントとして普段から身に着けることでそのサポートを得られます。
例えば「風」の天然石を持つことで創造力や発想力が磨かれ、「地」の天然石を持つことで実現力や現実的な分析がサポートされます。 - 四元素に対応する星座で選ぶ
誕生石とは違ったものを選ぶきっかけとなります。 - 直感で選ぶ
やどりぎstone推奨の方法です。それによって自分に足りない元素(エレメント)の要素に気づくことができるかもしれません。

ここからは四元素について掘り下げていくよ。どの星座に対応するかも書いてあるからね!
四元素(エレメント)の基本的な性質
| 四元素 | 簡単な説明 |
|---|---|
| 火 「熱」 「乾」 | 性質:主観的、上昇 象徴:情熱、エネルギー、創造性、行動力、変革 特徴:動的で破壊的だが、新しいものを生み出す力を持つ。熱く上昇する性質を持ち、変化や向上心を表す。 色:赤色、オレンジ色 性格:情熱的、直感的、アクティブ 星座:おひつじ座、しし座、いて座 |
| 地(土) 「乾」 「冷」 | 性質:客観的、着地 象徴:安定、安全、生産性、現実主義、物質的価値 特徴:固定されていて基盤となる存在で、物質的な豊かさや安定感を持つ。形があり、五感で感じられる具体的な存在を表す。 色:緑色、茶色 性格: 現実的、忍耐強い、安定志向 星座:おうし座、おとめ座、やぎ座 |
| 風 (空気) 「湿」 「熱」 | 性質:客観的、拡散 象徴:知性、コミュニケーション、自由、創造的思考、情報の流れ 特徴:軽やかで動きが速く、変化をもたらす力を持つ。目に見えないが存在し、概念や思考を司る。 色:黄色、白色 性格:知性的、社交的、柔軟性、クリエイティブ 星座:ふたご座、てんびん座、みずがめ座 |
| 水 「冷」 「湿」 | 性質:主観的、吸収 象徴:感情、癒し、直感、潜在意識、共感、流動性 特徴:流動的で柔軟性があり、人々を癒す力を持つ。他者とのつながりや感受性を表し、常に変化しながら浸透していく性質を持つ。 色:青色 性格:感受性豊か、共感力が強い、内向的 星座:かに座、さそり座、うお座 |

火の星座とかは四元素からきてるんだね。あ、ちょっと前に話題になった風の時代の「風」も四元素から来てるよ。どちらも西洋占星術と関係しているよ。
心理学者のユングは「直感(火)」、「感覚(地)」、「思考(風)」、「感情(水)」と結び付けているよ。
また四元素(エレメント)はチャクラとも結びつけられています。
- 火 → 第3チャクラ(太陽神経叢)
- 土 → 第1チャクラ(ルートチャクラ)
- 風 → 第4チャクラ(ハートチャクラ)
- 水 → 第2チャクラ(仙骨)
▼チャクラの詳細は『チャクラ|インド哲学×天然石』をご覧ください。
ここまでをふまえてお互いの関係性について説明していきます。
四元素(エレメント)の関係性
※四大エレメントの図
四元素は「同じエレメント同士」と「調和」、「不調和」、「循環」といった関係性があります。
それぞれについて見ていきましょう。
自分がどのエレメントに属するかは星座によって決まっています。
| 元素 | 星座 |
|---|---|
| 火 | おひつじ座、しし座、いて座 |
| 地 | おうし座、おとめ座、やぎ座 |
| 風 | ふたご座、てんびん座、みずがめ座 |
| 水 | かに座、さそり座、うお座 |
占星術では他にも二区分(陰陽)や三区分(「活動宮」「不動宮」「柔軟宮」)と言った分け方があり、男女性、行動傾向を表します。
四元素は四区分となり、価値観や性格を表すものです。
同じ元素(エレメント)同士の関係性
四元素で一番相性が良いとされるのが同じ元素(エレメント)同士でそれぞれの相性と注意点をまとめてみていきましょう。
火×火
相性:情熱的で活動的、活発的な関係性を築きやすい。
注意点:刺激し合う関係性のため、衝突が生まれることがある。
地×地
相性:安定感のある信頼関係を築きやすく、長く続く関係に発展しやすい。
注意点:安定しすぎて変化や刺激が乏しく、退屈な関係になってしまうことがある。
風×風
相性:知的で自由な会話ができるフレンドリーな関係性になりやすい。
注意点:お互いが自由なので気まぐれな関係になっていまうことがある。
水×水
相性:感情面の繋がりが深くなり、共感しあえる関係性になりやすい。
注意点:感情の波が生まれ、コントロールしづらい関係になってしまうことがある。
まとめ
同じ元素(エレメント)の天然石(パワーストーン)を持つことによってエネルギーが共鳴して、よりその元素(エレメント)の特性や効果が高められます。
過剰に同じ元素(エレメント)の天然石(パワーストーン)ばかり身に着けると、バランスが崩れてしまいます。
例えば、「火」の場合、情熱がありすぎて焦燥感に繋がってしまうと言った感じです。
自身との相性や状況、目的に合わせて他の元素(エレメント)の天然石(パワーストーン)を取り入れ、調整していきましょう。
人間関係では同じ元素(エレメント)同士は「居心地の良さ」を感じやすい反面、似た者同士としての課題も抱える可能性があります。
そのため、相手を尊重してバランスをとることが重要となります。
調和の関係性
異なる元素が補完しあって高め合っていける関係性を調和関係と呼びます。
簡単に言うと相性がいい関係ということです。
火×風(共に「熱」の性質を持つ)
火は風によって勢いがつき、風は火に熱されて活発になります。
情熱(火)と理性(風)がバランスよく補完し合って高めあう関係性となります。
地×水(共に「冷」の性質を持つ)
水は地を潤し生命を育みます、地は水を保持して安定感を与えます。
この組み合わせは安定したエネルギーを生み出し、協力的で調和的な関係性となります。
不調和の関係性(対立と抑制)
対立する関係となり「不調和」という言葉の影響で悪い関係とされがちですが、お互いを制御するという観点だと非常にバランスの取れた関係性です。
一方の力が強い場合は簡単にバランスを崩してしまいますが、上手く利用すれば非常に効果的です。
簡単に言うとちょっとギャンブル性を持った関係性といったところでしょうか。
火×水(熱・乾×冷・湿)
過剰であれば火は水によって消され、水は火によって蒸発します。
適度であれば火の暴走を抑えるのに水が役に立ち、水の暴走を抑えるのに火が役に立つ関係性となります。
情熱的すぎて怒りっぽくなってしまう場合に、水の元素(エレメント)に属する天然石を身に着けることで冷静さを保つといった使い方ができます。
地×風(乾・冷×湿・熱)
過剰であれば地は風の動きを妨げ、風が地(土)を飛ばしてしまいます。
適度であれば地は風の動きに変化を与え、風は地(土)を広げて行く関係性となります。
安定的な地の考え方に凝り固まっている場合、風の元素(エレメント)に属する天然石を身に着けることで新しい動きや、アイデアに出会うことができるといった使い方ができます。
調和でもあり不調和でもある関係性
バランスが取りやすい関係性で、簡単に言うと普通の関係性。
火×地(共に「乾」の性質を持つ)
調和関係
火は熱と乾燥を象徴し、地は冷たさと乾燥を象徴します。火が地(土)を温めることで、土が柔らかくなり作物が育ちやすくなるなど、互いに補完的な作用があります。地が火を受け入れるという考え方でもあります。
また、火が燃えた後には灰(土)が残るため、火が土を生み出す関係性とも言えるでしょう。
不調和関係
火は上昇傾向、地は沈下傾向になるため相互的に引きはがされる側面を持ち合わせています。
火が強すぎると地を焼き尽くしてしまいます。逆に火が弱すぎると地(土)が温まらず凝り固まってしまいます。
この関係性はバランスさえ崩さなければ地の安定感を保ちながら、火の成長や変化を受け入れることができ、持続力(地)と情熱(火)で発展に繋がっていきます。
水×風(共に「湿」の性質を持つ)
調和関係
水は冷と湿を象徴し、風は熱と湿を象徴します。風が水を動かすことによって波や流れが生み出される事で、水の停滞を防いでくれます。水が風を受け入れるという考え方でもあります。
また、風が水蒸気を運んでくれるので大きな規模での水の循環を生み出しているとも言えるでしょう。
不調和関係
風が強いと水面が荒れ災害を招いてしまう関係性となります。逆に水が過剰になると湿気が増し、風の軽やかさが失われて停滞を招きます。これにより空気が淀み不快な環境が出来上がってしまうことがあります。
この関係性はバランスさえ崩さなければ柔軟性(水)を保ちながら、自由な発想(風)が生まれ形にしていくことができます。
循環の関係性(プラトンの輪)
四元素が循環的に変化する仕組みを「プラトンの輪」といいます。
- 火が凝結して風(空気)になる。
- 風が液化して水になる。
- 水が固化して地(土)になる。
- 土が昇華して火になる。
四元素をそのままの具体的な物質として考えると変な関係性に見えますよね。水は土になりませんし、土は火になりませんから。
かろうじて火は風を起こして、風が水蒸気を運ぶ…ぐらいのことは苦しいながら言えますけど。
この関係性は象徴として見ていくことが必要となります。どういうことかと言うと…
- 火のエネルギーが冷却されて普通の気体(風)になります。
- 気体(風)が冷却されると液体(水)になります。
- 液体(水)がさらに冷却されると個体(土)になります。
- 個体(土)が昇華すると火のようなエネルギーをなります。

個体が液体にならずに気体になることを「昇華」って言うよ。
逆に気体が液体にならずに個体になることを「凝華」って言うよ。
ただちょっと前まではどちらも「昇華」って言ってたんだよね…紛らわしい…
といった感じになります。少しは理解しやすくなりましたか?
逆方向の関係性も成立するので一応説明すると…
- 火のエネルギーが凝華して固体(土)になる。
- 個体(土)が加熱されて液体(水)になる。
- 液体(水)が加熱されて気体(風)になる。
- 気体(風)が蒸発してエネルギー(火)になる。

便宜上「凝結」「蒸発」と使ってるけど、本来は…
凝結:気体から液体になること
蒸発:液体から気体になること(気化も同じ意味だけどね)
だよ。

エネルギーっていう概念がちょっと難しくしてるよね。目に見えない流れっていう感じで捉えるといいかもね。
ここは天然石にはあまり関係ないのでこれぐらいにしておきます。
まとめ
四元素(エレメント)は自然界だけでなく私たち自身にも深く関係しており、それぞれ異なる特性で心身に働きかけています。
それぞれに対応する天然石は、その特性から得られる効果をさらに引き出すためのキッカケとなります。
紹介した内容を参考にして、自分自身の内面や環境のバランスを意識しながら、自分に合った天然を探してみるのもいいかもしれません。
誕生石や星座石、チャクラ、陰陽五行説、それにこの四元素(エレメント)という視点もプラスして、よいパートナーとなる天然石を『やどりぎstone』で見つけ出してください。
「直感」と「知識」が導いてくれるその天然石が、日常に新たな調和とエネルギーをもたらしてくれることでしょう。
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