アメジストは古代から王族の権威を象徴し、お守りや魔除けとして広く使われてきました
。そんなアメジストが各国でどのようにして使用されてきたかを具体的に紹介していきます。
また、現代でも魔除けや空間浄化に使われているように各国の文化に取り入れられたアメジストの具体例を紹介します。
どのようにしてアメジストと付き合っていくかの参考にしてください。
アメジストの歴史上の使用例
アメジストはその美しい紫色で古代から人々に愛されてきました。
その魅力は現代でも多くの人々を惹きつけています。
本記事ではアメジトの世界中の伝承を中心に紹介してきます。
古代ギリシャでの使用
デルフォイの神殿では、神託を授かる際にアメジストの装飾品を身につけることが一般的なことでした。
また、アテネの富裕層の間ではアメジストで作られた杯が珍重され、宴会での過度な飲酒を防ぐお守りとして使用されていました。
古代エジプトでの使用
アメジストは紀元前3100年頃のエジプトで印鑑や魔除けとして使用されていました。
また、旧約聖書の「出エジプト記」第28章には、イスラエルの祭司が着用する「裁きの胸当て」に12種類の宝石をはめ込む記述があります。
この12種類の宝石はイスラエルの12支族を象徴しており、その中の一つがアメジストと言われています。

誕生石の由来になったとも言われている話だね!
古代エジプトの死生観における意味
古代エジプトでは、アメジストは死後の世界で必要不可欠な石とされていました。
ファラオの墓からもアメジストの装飾品が発見されています。
これらは単なる装飾品ではなく、来世での安全な旅を保証するお守りとして重要なアイテムでした。
また魂の保護者としての役割を持っている心臓のスカラベがアメジストで製作された例が少ないながらあるようです。
これはエジプト人は、心臓を魂の座とみなしアメジストには魂を守る力があると信じられていたからでしょう。

スカラベってフンコロガシの事で太陽神と同一視されてたんだって。

心臓のスカラベはジャスパーやラピスラズリ、ターコイズ、オブシディアンなんかを使った例が多かったみたいだね。
古代ローマにおける使用
古代ローマにおいてアメジストは非常に高貴な石として考えられ、特に貴族や上流階級の間で人気があったと言われています。
紫色はローマでは非常に高価な染料であり、皇帝や貴族だけが身につけることを許されていたため、この色を持つアメジストも同様に特権階級の象徴となったと考えられています。
またローマの兵士の間でも勇気や冷静さを保つために使用していたという話があります。
古代インドの神秘思想におけるアメジスト
古代のヨガの伝統では、アメジストは第7チャクラ(サハスラーラ)を活性化する石として重要視されてきました。
ヨガの達人たちは瞑想時にアメジストを頭頂部に置き、より高次の意識状態へのアクセスを試みたと言われています。
▼詳しくは『チャクラ|インド哲学×天然石』をご覧ください。
ケルト文化の伝承
ケルトのドルイド僧たちは、アメジストを自然界との交信を助ける石として使用していたという話もありますが、これはハッキリとしたことは言えません。
またケルトの戦士たちがアメジストをお守りにしていたという話は他の地域の伝承と混じった可能性がありますが、一応書いておきます。

ドルイド僧って古代ケルト社会で祭司や宗教的指導者としてだけでなく、政治的な指導者としても重要な役割を果たしていたんだって。

すべてが口伝だったからハッキリ残されているわけでは無いんだよね。自然崇拝をしていて特に樫の木に寄生したヤドリギを神聖視していたのはたしかみたいだね。
日本での記録
日本では平安時代に書かれた『本草和名』という薬学書に初めて登場し、「紫石英」として記述されていますが、後にそれは「紫水晶」、つまりアメジストであると訂正されました。
紫色は高貴な色とされ、多くの儀式や装飾品として用いられてきました。

具体的にどうな効能があったかはわからないの?

「本草和名」自体が植物や鉱物の薬効について書かれた物だから何かしらの効果はあったとされているんだろうね。薬石とか護符みたいな扱いだったかもね。
現代のアメジストの使い方
アメジストの使用方法について各国の文化における祈りや魔法、スピリチュアルな用途のまとめです。民族的・宗教的・魔法的な使用方法に焦点を当てて紹介します。
ヨーロッパ(現代のウィッチクラフト)
ウィッチクラフトとは魔術や呪術を指す言葉で、特に自然や霊的な力を利用して儀式や魔法を行う実践を指します。
アメジストは主に魔法儀式や呪文の強化に使われています。
特に、クリスタルグリッドの中心石として配置することにより意図を増幅させたり、予知夢を促進するために枕元に置かれることが多いです。
また、ネガティブエネルギーから守るためのお守りとしても使用されています。

クリスタルグリットって言うのは石を幾何学に配置してエネルギーの増幅をはかるもので空間エネルギーを整えたりするよ。

円形や六芒星が多いね。中心石(マスタークリスタル)が全体に影響するよ。
アメリカ(ニューエイジスピリチュアル)
ニューエイジスピリチュアルとは20世紀後半に登場した宗教的・スピリチュアルな潮流で、自己啓発や霊性の探求を中心とする思想です。
約2000年続く「みずがめ座の時代」に由来した新しい時代の到来をニューエイジと呼んでいます。
アメジストはエネルギーヒーリングやチャクラバランシングに広く使われ特に第7チャクラであるアージュナー(頭頂部)に関連付けられ、高次の意識状態へのアクセスや精神的な洞察を深めるために用いられます。

西洋や東洋の特定の教義に縛られないで哲学も宗教も自由に選べるんだって!多様性…まさに時代だね。

風の時代もみずがめ座の時代も西洋占星術の考え方だよ。ちなみに風の時代は約200年続くよ。
※風の時代の前(~2020年頃)は地の時代で、みずがめ座の時代の前(~2000年頃)はうお座の時代だよ。
アメリカ(北米先住民)
北米先住民の一部では、アメジストが霊的儀式やシャーマニズムの実践で使用されています。
霊界とのコミュニケーションを助けるものとして信じられており、また悪霊から守るためにも利用されています。

アメジストはアメリカのサウスカロライナ州の州の公式宝石として1969年に定められたよ。
インドおよび仏教圏(チベットなど)
アメジストはヒンドゥー教や仏教の伝統において、精神的な意識を高め、瞑想を深めるために使用されています。
特に祈りの数珠(マラ)として使われ、精神的な成長や平穏を促進するための道具として使用される例があります。
南米(ブラジル・ウルグアイ)
南米ではアメジストが広く産出されており、その浄化力と保護力が信じられています。
特に家庭内のネガティブエネルギーを排除し、調和をもたらすために使用されることが多いです。
また、一部のシャーマンはアメジストを儀式で使い、霊的な浄化や魔除けのためのツールとして活用しています。
ロシア
ロシアでもアメジストは精神的成長や保護の象徴として用いられており、一部のスピリチュアルカウンセラーやヒーラーはは瞑想時にこの石を使用し、高次元とのつながりを深めています。

精神的な結びつきを強めるのと、魔除けに使うのはもはや世界の定番だね。
キリスト教(カトリック)
アメジストは司教たちが身につける指輪などで現在でも使用されており、精神的な清廉さと知恵を象徴しています。
現代日本での活用
現代の日本でも、アメジストは精神的な安定や直感力を高める石として人気があります。
定番のパワーストーンとしてブレスレットやペンダントなど、様々な形に加工されています。
また、インテリアとしても人気があり、原石やアメジストドームを置物として使用されることも増えています。
まとめ
これらの世界各地の伝承は、アメジストが単なる装飾品以上の深い精神的・文化的意味を持つ存在であったことを示しています。
地域や時代を超えて人々はこの美しい紫色の石に特別な力を見出し、それぞれの文化に根ざした形で大切にしてきました。
現代においても、これらの豊かな伝統は、アメジストの持つ神秘的な魅力として受け継がれています。
アメジストは、その美しい紫色と豊かな歴史、そして様々な文化における伝承によって、今なお多くの人々を魅了し続けています。
装飾品としての見た目の価値だけでなく、精神的な支えとしても使用されているこの石は、現代社会においても重要な役割を果たしてくれるでしょう。
深い魅力を知ることで、自分だけの特別なアメジストを見つけてくださいね!
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