よりアメジスト(紫水晶)について詳しく知りたい方への記事となります。
古代から儀式や祭祀に用いられた伝承や言い伝えから、アメジストにまつわるスピリチュアルな傾向、加工などについてに触れていきます。
更なるアメジストの魅力を感じていただけたら幸いです。
| 英名 | Amethyst |
| 和名 | 紫水晶・紫石英 |
| 誕生石 | 2月 |
| 組成式(成り立ち) | SiO₂(二酸化ケイ素) |
| 結晶系(石の形、成長の仕方) | 三方晶系(六方晶系) |
| モース硬度(硬さ) | 7(10段階中) |
| 比重(水との重さの比較) | 2.65 |
| 劈開性(竹のように一方向に割れるかどうか) | なし |
| 天然石の効果 | 恋愛運、家庭運、仕事運、健康運、魔除け |
アメジストの名前の由来
美しい乙女アメジストスとお酒の神ディオニュソス(バッカス)にまつわる伝承やギリシャ語が名前の由来となっています。
ディオニュソスの恋の話
お酒の神ディオニュソス(バッカス)と乙女アメジストスの物語は、最も広く知られているアメジストの起源譚です。
ある時ディオニュソスが美しい乙女アメジストスに一目惚れをしました。
しかし、アメジストスは月(狩猟)の女神アルテミスに仕える身で純潔を誓っていました。
にもかかわらずディオニュソスは情熱的に彼女を追いかけたのです。
そこでアメジストは神への誓いを守るためアルテミスに助けを求めました。
するとアルテミスは彼女を守るために純白の水晶に変えてしまいました。
ディオニュソスは深く後悔し、自分の愛の象徴として水晶に赤ワインを注ぎました。
するとみるみるうちに水晶は美しい紫色に染まり、アメジストという美しい宝石が誕生したのです。
悪酔いした神と美しい少女の話
お酒の神ディオニュソス(バッカス)は、悪酔いして猛獣(ライオンとかピューマ)を使って最初に通りかかった人間を襲わせようとしました。
その時に運悪く通りかかったのが、美しい乙女アメジストスでした。
彼女は月(狩猟)の女神アルテミスに仕える身で、アルテミスは彼女を守るために純白の水晶に変えてしまいました。
酔いから覚めたディオニュソスは、自分の過ちを悔い水晶にワインを注ぎました。
水晶はみるみるうちに美しい紫色に染まり、アメジストという美しい宝石が誕生しました。
古代ギリシャ語にまつわる由来
古代ギリシャ語の『amethustos』(アッメジィーストス)で「酔わない人」という意味があります。(英語読みだとアメトゥーストス)
このような背景から「愛と調和の象徴」、「悪い状態からの目覚め」といった効果があると言われるようになりました。

どちらにしてもアメジストスは災難だよね…

神様も完璧ではないってことだね。
歴史・文化的価値
古代から世界各地で権威を示してきたアメジストはそれだけ多くの伝承や言い伝えが残されています。その一部紹介します。
古代ギリシャの伝承
古代ギリシャでは神託を授かる際にアメジストの装飾品を身に着けるのが一般的でした。
更に富裕層の間ではアメジストで作られた杯が重宝され宴会での過度の飲酒を防ぐお守りとされていました。
王権の象徴としてのアメジスト
アメジストは数々の王権の正統性を示す重要な宝石として位置づけられてきた歴史があります。
お守りや魔除けに用いられたアメジスト
兵士や隊商、航海者のお守り、導きの石として用いられてきました。

各伝承の詳しい話は歴史と文化のページで紹介してるよ。
▼詳しくは『アメジストの歴史と現代』をご覧ください。
アメジストとスピリチュアルの関係
アメジストは古くから神秘的な力を持つ石としてチャクラや陰陽五行説、四元素、オラクルカードなど、様々なスピリチュアルな概念と関連付けられています。
精神的な成長や目覚めの石としての効果を持ち、高次元の自己(ハイヤーセルフ)の意識との繋がりを促進すると考えられています。
ネガティブなエネルギーを浄化し、瞑想や精神的な実践においても重要な役割を果たす天然石(パワーストーン)です。
▼ざっくりとした解説と使い方は『天然石と〇〇』をご覧ください。
アメジストとチャクラの関係性
チャクラは体内の中心に存在するエネルギーの出入り口であり、心身の健康に深く関わっています。
アメジストは特に第6チャクラ(眉間チャクラ)と第7チャクラ(頭頂チャクラ)に関連付けられています。
第6チャクラ:アージュナー(眉間チャクラ)
眉間に位置するこのチャクラは「第三の目」とも呼ばれ、直感や洞察、精神的視野に関わります。
「サードアイチャクラ」とも呼ばれます。
アメジストはこのチャクラを活性化し、直感力を研ぎ澄ます効果があります。
第7チャクラ:サハスラーラ(頭頂チャクラ)
頭頂部に位置するこのチャクラは精神性や意識の高まりに関与し、「クラウンチャクラ」とも呼ばれます。
アメジストはこのチャクラを刺激し、精神的成長や瞑想の深化を助けます。

チャクラは古代インドに起源を持つ考え方だよ。

サンスクリット語で「車輪」や「円盤」を表しているよ。
アメジストを用いることで、これらのチャクラが活性化され、心身の調和が促進されるとされています。
特に瞑想時には額や頭頂部にアメジストを置くことで、その効果を最大限に引き出すことができます。
▼詳しくは『チャクラ|インド哲学×天然石』をご覧ください。
アメジストの陰陽五行
「火」「陰」に分類され「木」との相性が良く、「水」(相克)や「土」(相洩)との相性が良くないです。
「陰」は相克関係を示すと言われているので「水」との相性のほうがよくありません。
「火」は情熱やエネルギーを象徴し、方位は「南」、季節は「夏」を表します。
「陰」は静かで暗く内面的な性質を表し、夜、月、女性の象徴とされます。
考え方によっては「水」「陰」に分類され、「金」との相性がよく、「土」(相克)や「木」(相漏)と相性が良くないです。
「陰」は相克関係を示すと言われているので、「土」との相性のほうがよくありません。
「水」は柔軟性や流動性を象徴し、方位は「北」、季節は「冬」を表します。
「陰」は静かで暗く内面的な性質を表し、夜、月、女性の象徴とされます。
▼詳しくは『陰陽五行説|古代中国×天然石』をご覧ください。
アメジストの四元素(エレメント)
「風(空気)」に分類されます。
「風(空気)」は「知性」や「コミュニケーション」、「自由」を象徴し流動的で変化や新しいものを好むエレメントです。
星座に当てはめると「ふたご座」「てんびん座」「みずがめ座」が該当します。
▼詳しくは『四元素(エレメント)|西洋思想×天然石』をご覧ください。

天然石(パワーストーン)の使い方が難しそうだね

選んで使うためというよりは、アメジストが気になった理由がこれなのかな?
って考える方がしっくりくるかもしれないね。
もちろん自分のことがわかっていれば、ここを強化したいとか、ここを抑えたいって使い方をするのが本来の形かなとは思うけどね。

気づかない不調な部位がわかるかもってことだね!

スピリチュアルとしてまとめたけど、すべて哲学と思想に基づいたものだよ。
オラクルカードから得られるアメジストの傾向
- 自分を勇気づけて冷静さを持って物事にあたると良い結果になって行く。
- 過去の辛い経験やネガティブさも克服して今を大切にして愛を伝える。
- リラックスする事で自然と新しい世界や新しい挑戦を可能にする。
天然石(パワーストーン)としての使い方
直感力と精神的な洞察力を高めるので正確なリーディングとメッセージを受け取る手助けをしてくれます。
リーディングの準備や進行中にも使用でき、心の奥底に眠る真実を引き出してくれます。
自分でカードを引く場合は、内なる知恵を信じるためのサポートもしてくれます。
構造・加工(加熱・放射線)など
Si(ケイ素)とO(酸素)で構成される石英の一種で、地上に存在する元素の中で2番目と1番目となります。
アメジストはなぜ紫色をしているのか
水晶に微量に含まれたFe⁺(鉄イオン)が3価から4価になる事で
黄色の光を吸収し、補色である紫色が発色していると考えられている。
アメジストを加熱するとどうなる?
アメジストは加熱すると黄色に変化しシトリンとなります。その過程で出来るのがアメトリンです。
また、γ線(ガンマ線)や熱を加えるとグリーンアメジストに変化し、プラシオライトと呼ばれるようになります。(厳密にはγ線を照射した場合はグリーンアメジスト、プラシオライトとは言わないようです。)
温度による補足
シトリンにするには560℃程度の熱を加える必要があり、420℃~440℃ぐらいだと不安定な変化が起きてプラシオライト(グリーンアメジスト)となります。
人工的な加工
上記の加熱も人工的な加工なのですが、当たり前のように行われている事なので偽物という認識にはならず天然石として扱われます。
(それでも更なる本物を追い求めるなら産地の証明できる原石とかが良いと思われます)
含浸処理や加熱処理は普通に行われていることであり、天然石の扱いとなります(エンハンスメント)
着色料を使用して色を綺麗にみせる事もありますがあまり見かけません(トリートメント)

本来の特性はそのままに美しさを発揮させるのが「エンハンスメント」
人工的に色づけしたり特性まで変えてしまうのが「トリートメント」

どちらが悪いとかじゃなくて天然と偽って売ることが問題だね。
個人的な主観
数多くの色合いや模様、派生をもつアメジストは奥が深くとても魅力的です。
特にシェブロンアメジストやガーデンアメジストなんかを個人的に愛用しています。
どんなときに身に着けるか
落ち着きが欲しい場面で使う事が多い天然石です。緊張感がある場面で心が落ち着かずそわそわしている時に意識的に使うようにしています。
それと人と会う時や何かを説明しなければいけないときに使うことが多いです。
インテリアとしての使い方
ベッドサイドストーンとして双晶(両端が尖っているポイント)を置いてます。
ほかにはブレスレット置き場にポイントや原石を配置して簡易的に浄化できるように心がけてます。
まとめ
今回はアメジストの魅力について、その歴史や象徴性という少し違った角度からお伝えしました。
恋の物語から神の過ち、そして古代から長きにわたり人々に「高貴な石」「お守り」として愛されて続けているアメジスト。
厄除けや魔除け、心の平穏をもたらす力は目に見えるものではありませんが、伝統と言うのは科学だけでははかれないですし、多くの人々が実際にその効果を感じていることが、この石の特別さを物語っています。
ぜひ、自分だけのアメジストを見つけ、心穏やかな毎日を過ごしてください。
きっとあなたの日常に心の平穏と調和をもたらしてくれることでしょう。
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